備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

幸せになりたいなら「幸福の習慣」を読むべし

 

幸福の習慣

 

my本棚60冊目は幸せになるにはどうすべきか書いてある本です。
幸せになりたい!とは誰もが願っていると思いますが、どうすれば幸せになれるのか、そもそも幸せって何だろう?って人が多いのではないでしょうか。

 

今回紹介する本は、アメリカの世論調査会社ギャラップが150カ国にわたるグローバルな調査を行ない、統計的に幸福とは何かを解き明かした本です。

 

人により立場が違いますから、お金があれば幸せと感じる人もいるでしょうし、健康第一と考えている人もいるでしょう。
しかし、お金があっても幸せになれるとは限らず、複数の要素が合わさることで初めて人は幸せを実感できるのだそうです。

 

ギャラップ社が提唱している人が幸せを感じる5つの要素は、

①仕事 ②人間関係 ③経済 ④身体 ⑤地域社会

以上のことで成り立っています。ひとつずつ見ていくと、

 

①仕事…人生の中で大部分の時間を占めるのが仕事ですから、当然幸せを感じるのにも重要な要素になっています。
自分の向いている、得意なものを仕事に出来ている人は仕事を楽しむことができます。
仕事を楽しんでいる人は、週末に趣味を楽しむのと同じ感覚で平日も過ごすことができ、疲れやストレスを感じにくいようです。
ですから、自分の強みを生かせるような職業に就いたり、仕事を見つけたりするのが、幸せになるポイントになります。

 

②人間関係…調査によると、毎日6時間以上人と関わる時間を持っていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなるそうです。
6時間というとハードルが高く感じますが、これは家でも仕事中でもよく、電話やメールをしている時間も含めてよいそうです。

 

③経済…幸せとは切っても切れない関係だと考える方がほとんどでしょう。
実際、各国一人当たりのGDPと幸福度には相関関係があり、裕福な国は幸福度が高いことがわかっています。

しかし、お金の使い方でも幸福度は変わるようです。
例えば、何か物を買うよりも旅行などの体験にお金を使う方が幸せを感じられるそうですし、自分よりも他人のためにお金を使った方が幸福感を得られるそうです。

 

④身体…適切な運動や睡眠、食事をすることでより幸福を感じられるようになります。
20分の運動後、2~12時間は運動をしていないときよりもよい気分で過ごせるという実験結果が出ているのだとか。

 

⑤地域社会…人間関係とも繋がりますが、社会に貢献しようと考えることで人との結びつきが生まれ、幸せを感じられます。
自分よりも他人に何かをしてあげる利他的行為が、幸せになる秘訣のようです。

 

書き連ねてみると当たり前だろうと感じるかもしれません。
ただ、この5つの要素のうち1つ以上の要素で幸せを感じている人は66%いたようですが、5つ全ての要素で幸せを感じている人は7%しかいなかったそうです。
5つの要素がまんべんなく充実していないと、日々心から幸せを感じることは難しいですから、習慣として心掛けることが大事だと書かれています。

 

…しかし、これだけの調査ができるアメリカはやっぱり進んでいるなと感じます。
橘玲さんの「言ってはいけない」も、基本的に海外の調査から得られた不快な真実が紹介されていましたが、こういうのって日本では難しいんでしょうね。

 

この本を読んで、幸せを掴みましょう~! 

幸福の習慣

幸福の習慣