人生がうまくいかないと思ったら「アルケミスト」を読んでみよう
my本棚81冊目はブラジルの人気作家、パウロ・コエーリョの大ベストセラー小説です。訳者あとがきによると、パウロは1947年にリオデジャネイロに生まれ、3年間の世界旅行の後作詞家として活動、その後作家に転身します。
著者は世界で最も多くの人に読まれている50人の作家のうちの一人とも言われるほどだそうですが、そんな著者の作品の中でも最も広く読まれているのがこのアルケミストなのだとか。
私がこの本を読もうと思ったきっかけは、以前読んだ出口さんの読書本の中でおすすめされていたからです。
アルケミストとは錬金術師のことです。夢を追う少年が錬金術師と出会い、夢をつかんでいく童話風の物語なのですが、大人が読んでも大切なことを気づかせてくれる一冊だと思います。
<あらすじ>
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年はアルケミスト(錬金術師)の導きと旅のさまざまな出会いと別れの中で人生の知恵を学んで行く。
内容はほんとうにあらすじに書いてある通りなのですが、主人公サンチャゴは、お金を盗まれたり、人にだまされたりなど辛い目にあってしまいます。ただ、夢への強い思いや前兆を感じ取ることで、苦難を乗り越えていきます。
強く望めば宇宙が協力してくれるという話は、私がブログを書く前に読んだ中村天風さんの主張にも似ているなと思います。ちょっとスピリチュアルではありますが、やはり信じる者は救われるのではないでしょうか。
人生山あり谷ありとはよく言うものですが、うまくいかなかったり、落ち込んだりした時にはアルケミストを読み返してみると良い気がします。宇宙を巻き込むような強い思いと、何かしらの前兆をつかむことができれば、きっと人生は好転していくのではないでしょうか。
私は外国の小説を読みなれていないので、ちょっと翻訳がとっつきにくく感じてしまいましたが、それほど長くはないので学生の方にもおすすめです。思春期に読めば、きっとこの本から勇気をもらえると思いますよ~。
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
- 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/02
- メディア: ペーパーバック
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