「ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ 茂木誠」を読んだら複雑な国家間の思惑がわかってきた
my本棚77冊目は世界史の塾講師、茂木誠さんの本です。
iPadを駆使した独自の資格的授業が支持を集めているとのことで、こちらの本もまるで授業を聞いているかのように、わかりやすく世界史を解説してくれます。
最近、池上彰・佐藤優の対談3部作についての記事を書きましたが、世界史はマイブームとなっています。
茂木誠さんについては、少し前にポッドキャストの「ラジオ版 学問ノススメ」というのを聴いておりまして、その番組の中でゲストとして世界史や地政学について解説されていました。それぞれの国の立場になった視点で思惑を語ってくれますので、ニュースで聞く事象が「なぜ?」起こっているのかがわかります。
続きを読むタイムトラベルの古典的名作「夏への扉」を読んでさわやかな気分に包まれました
my本棚75冊目は超有名SF小説「夏への扉」です。
今更ながらSF小説を読みだした私ですが、とにかく何から読んだらいいかわからなかったのでおすすめを調べてみると、必ずと言っていいほどこの本が挙がっています。
著者のロバート・A・ハインライン(1907年生~1988年没)はSF界の代表とも言える作家で「SF界の長老」とも呼ばれているのだとか。この作品も1956年に発表されたものですからもはや古典と言ってもよいレベルではないでしょうか。
実際、この小説は「タイムトラベル」ものに属するわけですが、基本の舞台が1970年、未来の世界が2000年なので、もう我々はさらに未来の中を生きています。
しかし、小説自体は色あせていなく、今読んでも納得の面白さでした!
続きを読むトランプが大統領に選ばれるためにとった戦略とは 「新・リーダー論 池上彰・佐藤優」
my本棚74冊目はつい先日発売されたインテリジェンスの雄、池上・佐藤の対談本第3弾です。
(第1、2弾のレビューはこちら)
「新・戦争論 池上彰・佐藤優」を読んで歴史と国際情勢を学ぼう
今回のテーマは「リーダー」。人は誰しも自分を導いてくれるリーダーを必要としますが、辺りを見渡してもそういった人物はなかなか現れません。
世界各国のリーダーを見ると、中国の習近平やロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩など、力を持っているけれども危険な人物が目立ちます。
そこへきてついにアメリカではトランプが大統領選に勝利しました。今回の本はまだ勝利より前の段階ですが、両氏による詳しい分析がなされています。
前の対談本2冊は世界史に重点を置いた構成となっていましたが、3冊目のこの本はイギリスのEU離脱やパナマ文書、ピケティ、オバマ広島訪問など、この1年あたりに起こった話が多くなっています。
ここ最近の時事ネタ、国際情勢を把握するのにうってつけだと思います!
続きを読むトランプが大統領に選ばれたので「日本人のための集団的自衛権入門 石破茂」を読んでみた
my本棚73冊目は防衛庁長官や防衛大臣、農林水産大臣などを歴任した自民党の政治家であり、国防のプロとも言える石破茂さんの本です。
池上彰さんと佐藤優さんの本を読んだりニュースを見聞きする中で、だんだんと国際情勢にも興味が沸いてきました。そこへ大方の予想を覆すトランプの大統領選勝利ときたものですから、ますます今後の情勢が気になってきます。
トランプは米軍の日本撤退を主張しています。莫大な費用をかけてまで、「世界の警察」として日本に軍を置いて中国といったライバル国を抑制するメリットがあるのかどうかという議論になっています。
アメリカが守ってくれると楽観的に考えられるのも限界に来ているのかもしれません。そこで、石破さんによる「集団的自衛権」の解説を読んでみることにしました。
続きを読む性格が分かれば人生が分かる「人生の法則 岡田斗司夫」
my本棚72冊目は奇才(と私が勝手に呼んでいる)岡田斗司夫さんによる、人間と人生についての本です。岡田さんは独創的な思考でいつもいつも驚かされます。
「オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫」は究極のモテ本だと思う
周りからの評価があれば「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」
この本を手に取ったのは、何となく人間の心理に興味があって、人をタイプ分けできたらそれに応じて接し方を変えたりできるんじゃないかと思っていたからです。
副題の「欲求の4タイプで分かるあなたと他人」の通り、まさに私の求めていたものにドンピシャだったわけですが、実はそれ以上の深い深い人間への考察が書かれていてびっくりしました。
賢者は歴史に学ぶ「大世界史 池上彰・佐藤優」
my本棚71冊目は池上・佐藤の最強タッグによる対談本の第2弾です。
第1弾である「新・戦争論」については先日記事にしましたが、今回の本も勉強になりました。
「新・戦争論」はどちらかと言えば現代の世界情勢に重きが置かれていましたが、今回の「大世界史」は、現代の情勢をより深く知るために世界史を重視しています。
いわゆる歴史の勉強というと、私もそうでしたが、試験前に人物や出来事の名前と年号を必死に覚えてテストで吐き出すという暗記勝負で、学ぶ意味を感じられなかったり、歴史嫌いになってしまった方も多いのではないでしょうか。
暗記も脳を鍛えるという点では無意味ではないでしょうが、それだけのために歴史を学ぶのはあまりにも不毛ですよね。しかし、この本を読めば、歴史を学ぶことの意味を知ることができると思います。
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