備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

性格が分かれば人生が分かる「人生の法則 岡田斗司夫」

人生の法則 「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人

 

my本棚72冊目は奇才(と私が勝手に呼んでいる)岡田斗司夫さんによる、人間と人生についての本です。岡田さんは独創的な思考でいつもいつも驚かされます。

「オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫」は究極のモテ本だと思う

周りからの評価があれば「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」

 

この本を手に取ったのは、何となく人間の心理に興味があって、人をタイプ分けできたらそれに応じて接し方を変えたりできるんじゃないかと思っていたからです。
副題の「欲求の4タイプで分かるあなたと他人」の通り、まさに私の求めていたものにドンピシャだったわけですが、実はそれ以上の深い深い人間への考察が書かれていてびっくりしました。

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賢者は歴史に学ぶ「大世界史 池上彰・佐藤優」

大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書)

 

my本棚71冊目は池上・佐藤の最強タッグによる対談本の第2弾です。
第1弾である「新・戦争論」については先日記事にしましたが、今回の本も勉強になりました。

「新・戦争論」はどちらかと言えば現代の世界情勢に重きが置かれていましたが、今回の「大世界史」は、現代の情勢をより深く知るために世界史を重視しています。

 

いわゆる歴史の勉強というと、私もそうでしたが、試験前に人物や出来事の名前と年号を必死に覚えてテストで吐き出すという暗記勝負で、学ぶ意味を感じられなかったり、歴史嫌いになってしまった方も多いのではないでしょうか。

暗記も脳を鍛えるという点では無意味ではないでしょうが、それだけのために歴史を学ぶのはあまりにも不毛ですよね。しかし、この本を読めば、歴史を学ぶことの意味を知ることができると思います。

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「銀河英雄伝説1 黎明篇」をゲーム感覚でのめり込む様に読みました

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

my本棚70冊目は小説家・田中芳樹さんの大作SF小説です。
少し前にこれからSF小説を積極的に読むと宣言しましたが、第二弾もベタベタな所から選んでみました。

↑第一弾はこちら。

銀河英雄伝説は前から少し興味はあったんですが、全10巻ととにかく長いので(外伝も入れたら15巻…!)なかなか手を出せませんでした。ところが読み始めると、良い意味でゲームとかアニメっぽい話なので時間を忘れてどんどん読んでしまえます。

とりあえず1巻を読んでみて、ダメそうならやめちゃえばいいか…位に思っていたのですが、先が超気になっています。さすがは有名作品ですね!

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「新・戦争論 池上彰・佐藤優」を読んで歴史と国際情勢を学ぼう

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

 

my本棚69冊目は日本が誇る二人のインテリジェンス、池上彰さんと佐藤優さんの対談本です。

佐藤さんの世界史に関する本を以前取り上げましたが、今回の本は似て非なる内容で、現代の世界情勢について詳しく書かれています。

 


2014年に出版された本ですから、少し世界の情勢もこの本に書かれていることからは進んではいますが、世界中で起きている問題の根幹が何なのかを、お二人が一般人にもわかりやすく丁寧に解説してくれています。長々と事情説明が書き連ねてあるのではなく、会話形式なので読みやすくなっていますからおススメです。

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ネットよりリアルが大事「弱いつながり 東浩紀」

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)

 

my本棚68冊目は作家・思想家で㈱ゲンロン代表取締役東浩紀さんの本です。
私は著者をネット動画の対談などでよく目にしますが、著作を読んだことがなかったので今回手に取ってみました。単行本は2014年に出版されていますが、文庫本が今年8月に発売されています。

 

どうも著者の本業とする所の哲学や批評といった分野とは違った切り口の本みたいですが、その分読みやすかった印象です。副題の「検索ワードを探す旅」は実質本作の主要なテーマで、結論から言えば自分を変えるには環境を変える必要があり、それには旅が必要と主張されています。

 

慣れ親しんだいつもの環境にずっと身を置いていては、思いつく検索ワードの範囲は広まりません。しかし環境を変化させれば、自ずと検索ワードも変わってくるようです。

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古典を読んで脳を鍛えよう「ビジネスに効く最強の読書 出口治明」

ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊

 

my本棚67冊目はまたまた読書に関する本です。
ライフネット生命保険㈱の会長兼CEOである出口治明さんがおすすめする108冊の本が紹介されています。

 

出口さんは生命保険をシンプルでわかりやすい商品にするほか、インターネットを通じて販売することで割安にすることで、これまでの保険業界に新たな風を吹き込んだ人です。(近年は経営に苦戦しているという情報もありますが)

そんな出口さんがどの様な本を選び、読んできたのかが書かれています。氏は他の読書本を出版している人とは違い、あまり物を持たないということで図書館派、良い本をじっくり読みたいということでアンチ速読だそうです。

そんなわけで必然的に(?)紹介されている本は時の洗礼を受けた古典・名著が主体となっています。私はこれまで古典は固くて難しいイメージがあったのですが、チャレンジしてみたくなってきました!

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想像力を鍛えようと「星を継ぐもの」を読んだら想像以上に面白かった!

星を継ぐもの (創元SF文庫)

 

my本棚66冊目はSF小説の傑作、ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」です。


以前当ブログで小説はあまり読まないようにしていると書きましたが、実はこれから積極的にSF小説を読もうと思っています!理由は永江一石さんと岡田斗司夫さんがSF小説をおすすめしているからです。実に安直ですねw

 

永江さんは元リクルートライブドア出身のIT系や商品開発のコンサルタントをしている方で、ブログがすごく面白いです。ブログのまとめ本も出ているのですが、物事ってのはこう考えるのか~と教えてくれます。 

 ↑ボリュームすごいのに安いのでおススメです!
で、その永江さんがSF小説を読むと想像力が高まるからよいと主張しているんです。空想の世界なので頭の中で情景を思い浮かべる必要がありますから、知らずと想像力がつくというわけです。

岡田さんも10~30歳代まではSF小説ばっかり読んでいたのだとか。岡田さんは単にSFオタクなだけかも知れませんが、やはり考える力が身につくようです。

「オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫」は究極のモテ本だと思う 

 

前置きが長くなりましたが、これまで全くSF小説を読んだことがなかったので、手始めに有名どころから手に取ってみました。

「星を継ぐもの」は1941年イギリス生まれの作家ジェイムズ・P・ホーガンが1977年に出版したデビュー作です。デビュー作にして歴史的名著と言われています。
その評判通り、面白すぎて一気に読んでしまいましたよ!

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