備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

一人ひとりが権力を手にする時代とは 「第五の権力 Googleには見えている未来」

第五の権力---Googleには見えている未来

 

my本棚84冊目はGoogleの会長エリック・シュミットと、GoogleシンクタンクGoogle Ideas創設者兼ディレクターで2013年には“世界で最も影響力がある100人”にも選ばれているジャレッド・コーエンによる共著です。

 

タイトルの第五の権力は、立法、司法、行政のいわゆる三権、政府を監視する報道機関の第四の権力に次ぐもので、世界中の人々がオンラインで繋がったときに手にする新しい権力のことを指しています。

そんなパワーを自分も手にしつつあるなんてびっくりしますが、確かに今更説明する必要もない位、インターネットは水や電気といったインフラと同様、欠かせない存在になっています。

今はまだ先進国でしか普及していないかもしれませんが、2025年には世界人口80億人のほとんどがオンラインで繋がると予想されています。

 

仮想世界と現実世界のはざまで我々はどう生きるのか、国家や政治はどう変わっていくのか、戦争やテロはなくなるのか、二人の天才が予想する未来が書かれています。刺激的な一冊です。

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おカネよりも大事なものがわかる「竹中先生、『お金』について本音を話していいですか?」

竹中先生、「お金」について本音を話していいですか?

 

 

my本棚83冊目はホリエモンこと堀江貴文さんと経済学者で慶応義塾大学教授の竹中平蔵さんによる対談本です。

この本は2014年10月に“おカネ論”というテーマで行なわれたお二人の対談がまとめられたものです。ただ、話題はおカネだけにとどまらず、スマートフォンや地方創生、東京オリンピックについてなど多岐に渡っています。

時代を一歩どころか百歩も二百歩も先に進んでいるであろう堀江さんと、小泉純一郎と共に規制緩和郵政民営化を推し進めた竹中さんによる対談は、未来を何とか見通したい私にとっては学びの多い一冊でした。

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「人類哲学序説 梅原猛」を読んで日本の良さを再認識してみよう

人類哲学序説 (岩波新書)

 

my本棚82冊目は哲学者、梅原猛さんの本です。ふと哲学の本を読んでみようかなと思い立ち、この本を手に取りました。

 

この本は、著者が大学で行なった講義をもとに加筆修正して書籍化したものとなっています。著者は1925年生まれということでご高齢ではありますが、今だなお現役で活動されている様です。

氏はまだ若いころに西洋哲学を研究した後、40代からは日本文化に傾倒したそうです。本著は日本文化の立場から西洋哲学を批判していくという独自の視点で書かれた内容になっています。

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人生がうまくいかないと思ったら「アルケミスト」を読んでみよう

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

 

my本棚81冊目はブラジルの人気作家、パウロ・コエーリョの大ベストセラー小説です。訳者あとがきによると、パウロは1947年にリオデジャネイロに生まれ、3年間の世界旅行の後作詞家として活動、その後作家に転身します。

著者は世界で最も多くの人に読まれている50人の作家のうちの一人とも言われるほどだそうですが、そんな著者の作品の中でも最も広く読まれているのがこのアルケミストなのだとか。

 

私がこの本を読もうと思ったきっかけは、以前読んだ出口さんの読書本の中でおすすめされていたからです。

アルケミストとは錬金術師のことです。夢を追う少年が錬金術師と出会い、夢をつかんでいく童話風の物語なのですが、大人が読んでも大切なことを気づかせてくれる一冊だと思います。

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「書いて稼ぐ技術 永江朗」からブロガーとしての心構えを学んだよ

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

 

my本棚80冊目はライター、インタビュアーの永江朗さんが書かれたライター業に関する本です。

 

働き方がどんどん自由になっていく時代、フリーのライターさんはその先駆者と呼べるのではないでしょうか。今でこそPCひとつで会社に所属せず稼いでいる人も多いと思いますが、インターネットが普及する以前からその身ひとつで稼いでいた人は経験の深さが違うのではと思い、この本を手に取ってみました。

 

この本にはライターの「いろは」が書かれています。ライターとは、どんな仕事をしているか、どうやって生活していくか…など。その中にブログ運営のヒントもありましたよ!

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壊すよりも生み出すのが大事「呪いの時代 内田樹」

呪いの時代

 

my本棚79冊目は内田樹さんが2011年に出版した「呪い」についてのエッセイです。
wikipediaによると内田さんは哲学研究者であり、コラムニストであり、思想家、倫理学者、武道家、翻訳家…と幾つもの肩書をお持ちです。

 

今回の本はテーマが「呪い」ということもあり、エッセイとしては文章が高尚でやや難解です。私は内田さんの著書を初めて読んだのですが、言葉遣いが決して簡単ではないものの、その意見の至極まっとうな所にひかれました。

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やりたくてもできないという悩みは「自分の時間を取り戻そう ちきりん」を読めば解決できる

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

 

my本棚78冊目は社会派ブロガ―のちきりんさんがつい先日出版した新刊です。
この本は、2011年に出版された「自分のアタマで考えよう」(読んだのがブログやる前で記事は書いてません…)、2015年の「マーケット感覚を身につけよう」に続く、「これからの社会を生き抜くために身につけるべき能力」シリーズの第3段になります。

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 

第3段は時間についてがメインテーマです。長時間労働や子育て、家事に追われ、本当にやりたいことがなかなかできないですよね。私も仕事と子育てで時間の大半が占められているのでゆっくりTVを見ることもできません(こうしてブログは書いていますが汗)。

 

しかし、その様に時間がない生活になってしまうのには生産性が影響しているようです。時間を生みだすために生産性を意識するというのが本書で語られています。

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