インドを知り、世界を知るための良書 「すごいインド サンジーヴ・スィンハ」
my本棚15冊目は、1996年に来日して以来、日本とインドを結ぶ架け橋として
様々な活動に取り組んでいるサンジーヴ・スィンハ氏が書いた本です。
みなさんはインドに対してどの様な印象をお持ちでしょうか?
カレー?映画?インダス川?数学?…。
私もこの本を読むまではインドの事を何も知りませんでしたが、
実はインドはITの発達により、経済成長が著しく日本に追いつき、
そしてあっという間に追い抜いていきそうなとても勢いのある国なんです。
私は今の閉塞感のある日本の状況を憂い、どうしたら打破できるのか模索しているんですが、(変える力なんて全くないので、妄想の範疇ですが…)
インドに学ぶべき所は色々あるのではと、この本を読んで気づかされました。
この本を読んでいくとわかりますが、インドと日本は正反対な所が多くあります。
まず人口がどんどん増加するインドは平均年齢が若く伸び盛りなのに対し、
日本はますます高齢化社会になり、経済的に先細りです。
また、日本は豊かなため英語を話せなくても問題がありません
(だから勉強しても話せるようにはならない)が、
インドでは仕事をする上で英語が必須なため、話せる人が多いようです
(母国語が地域によっても違うのが要因でもありそうです)。
また性格も違っていて、日本は根回しという文化があるが、
インドははっきり主張する文化があるのだそう。
これはどちらが良いというのでもありませんが、
国際競争していく中ではインドの様な押しの強さも必要でしょう。
しかしそんな反対な所ばかりだからこそ、お互いに助け合えるのだと
著者は書いています。
確かに日本起業はもっと早いスピードでインドに進出した方がよいですし、
日本もインドからの移民を受け入れて、社会を支えてもらえると助かるはずです。
この本を多くの人が読んで、日本が閉じられた文化から開かれた文化に
昇華すればと切に願います。
すごいインド: なぜグローバル人材が輩出するのか (新潮新書 585)
- 作者: サンジーヴ・スィンハ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/09/16
- メディア: 単行本
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