備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

【103冊目】ブログが地獄から抜け出す一歩に「肩書き捨てたら地獄だった 宇佐美典也」

肩書き捨てたら地獄だった - 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方 (中公新書ラクレ)

 

年度替りでなかなか読書もブログを書く時間も取れませんでした…。環境が大きく変わった方もそうでない方も、年度替りで心機一転、がんばりましょう~。

というわけで(?)、my本棚103冊目は、東大卒で元官僚の宇佐美典也さんの本です。タイトル通り、著者が官僚というこれ以上ない肩書を捨ててしまったがゆえの苦悩や、地獄から抜け出すためにしてきたことが赤裸々につづられています。

 

著者が地獄から抜け出すためにフル活用したのが、官僚時代から続けていたブログだったそうです。ブログを書くことやこれからの時代を生き抜くためのヒントが書いてあるのではと思い、この本を手に取りました。

 

 この本の前段に書かれているのは、エリート官僚という肩書きを退職したことにより失ってしまい、それまでの自分が肩書に頼って仕事をしていたことを思い知らされ挫折するという話です。

しかし、著者には官僚時代から書いていたブログという武器がありました。そのブログを利用し、官僚という肩書きを失いつつも、それに頼らずに市場で評価されるように模索している人という著者なりのブランドを構築していきます。

 

そんな著者がこれからの働き方として提唱しているのはフリーエージェントというスタイルです。会社に所属するのではなく、複数のプロジェクトに参加することで生活していくというものです。

本の中に出てくるわかりやすい例としては、複数の番組のMCをすることで生活の安定を図るフリーアナウンサーです。テレビ局員として仕事をするよりもギャラは高くなりますし、実力を高めて色んな番組に出演できれば食いっぱぐれることもないでしょう。

 

そしてこの本を読んで思ったのは、著者の主張は岡田斗司夫さんと似ているな~ということ。

アナウンサーとしての評価を高めれば仕事が舞い込んでくるように、何かしらの能力を高めていくとそれを求める人が集まってきてコミュニティが形成されます。そのコミュニティを強固なものにしていくために、自分の能力をどうブランドしていくかがカギなのではないでしょうか。

 

私の場合は読書が好きで文章を書くのも好きなので、このブログを通じて多くの方に私が読んだ本のよい所や得た知識を発信していくことで、私という存在を少しでも知って頂きたいなと思います。