備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

決して折れない鉄の意志「直撃 本田圭佑」

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

 

my本棚97冊目はイタリアの名門、ACミラン所属で日本代表プロサッカー選手である本田圭佑さんのインタビュー本です。

私は健康の事を考えて多少の運動はしますが、もともとスポーツに打ち込んでいたというわけではありません。ですがプロスポーツ選手の発言や行動には注目しています。フィジカルは当然、メンタルも鍛えていなければその世界のトップレベルにはなれるはずがないからです。その精神性はスポーツをやっていない普通の社会人でも学ぶ所は多いと思います。

横綱白鵬さんからも多くの学びがありましたが、メンタル面において本田圭佑さんほど優れた人間もいないでしょう。小学校の卒業文集にセリエAのチームに入団して背番号10をつけると書いて、それを実現させた原動力は、メンタルの尋常ではない強さに他なりません。

そんな本田選手を、スポーツライターの木崎伸也さんが7年に渡り取材しています。言葉というボールの蹴り合いが、この本の中に収められていました。

 

 本田選手と言えばワールドカップで優勝すると公言するなど強気な発言が目立つと思いますが、それも公言することで自らを奮い立たせるためという計算があってのことだと思います。ただの思いあがりなどではなく、むしろ現状をクールに分析したうえでの発言なのでしょう。

 

以下は2011年6月、ロシアのCSKAモスクワというチームに所属していた時のインタビューでの発言です。

まあ、やっていることはみんなとあまり変わらないんだけどね。結局、みんなが嫌がることを我慢してできるかどうかなんですよ。オレはスーパーマンでもなんでもない。ただみんなが嫌なこともやれるし、夢のためにやりたいことも我慢できる。それを本当に徹底していて、あとは人よりも思いがちょっと強いだけ。その差が結果に現れたりするんですよ。

 本田選手は自身も認めていますが、決して天才プレーヤーではありません。きっと器用な方でもないでしょう。ただ世界で一番と言えるくらいの努力家なのではないでしょうか。練習場にも一番早く来て、遅く帰る。誰よりも練習しているそうです。

 

誰しも夢や希望を持っているでしょうが、そのために嫌なこともできるでしょうか。我慢もできるでしょうか。決して折れることのない鉄の意志が必要だと思います。そんな鉄の意志を持つ本田選手から学べることは多いです。ぜひ読んでみて下さい。

 

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

 

 kindle版もあります

  

直撃 本田圭佑 (文春e-book)

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