備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

「書いて稼ぐ技術 永江朗」からブロガーとしての心構えを学んだよ

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

 

my本棚80冊目はライター、インタビュアーの永江朗さんが書かれたライター業に関する本です。

 

働き方がどんどん自由になっていく時代、フリーのライターさんはその先駆者と呼べるのではないでしょうか。今でこそPCひとつで会社に所属せず稼いでいる人も多いと思いますが、インターネットが普及する以前からその身ひとつで稼いでいた人は経験の深さが違うのではと思い、この本を手に取ってみました。

 

この本にはライターの「いろは」が書かれています。ライターとは、どんな仕事をしているか、どうやって生活していくか…など。その中にブログ運営のヒントもありましたよ!

 

ブログを一生懸命運営されている方の多くは、ブログを書くことで収入を得て、生活が成り立つことを夢見ている方が多いのではないでしょうか。今回の本はブロガ―としてやっていきたい、またはもうすでにブロガーとして生きている人にとっても読むべき内容になっていると思います。

 

ブロガーもライターも何かを書くという点では変わりはなく、掲載されるメディアが違うというだけかも知れません。そういった意味で、この本の中に書かれているライターとしての心構えが参考になります。

フリーライターの仕事は「やりたいことより、やれること」の世界です。読み書きさえできれば、誰でもなれます。学歴関係なし、資格関係なし、年齢制限なし、性別関係なし、国籍関係なし。誰でもなれるけれども、できること、やれることしかできない。夢ばっかり語っていても、フリーライターの仕事は進みません。

 誰にでもやりたいことってあるでしょうが、それを仕事と結び付けるのって難しいですよね。やりたいことは趣味でもいいと思います。仕事はできること、やれることの延長線上にあって、それをいかに増やしていくかが問題なのではないでしょうか。

 

あらゆる分野に精通した人というのはひとつの理想型ではあるけれども、ひとりであれもこれもカバーすることはできません。全方面を広く浅くやるか、ひとつのジャンルだけを狭く深くやるか。いいのはそのハイブリッド。一応のことは広く浅くやりつつも、深く知っているジャンルがいくつかある、という状態です。そのためには専門分野とまではいわないけれども、得意分野を作っておくことです。

 ブログを書く中でネタに困っている人は、原点に戻って、自分の好きなこと、得意なことを書いていくのが一番なのではないでしょうか。人のマネをして記事を書いてみても、たぶんオリジナルには勝てないと思います。専門性の高い記事が結局読まれる記事なんだと思います。

 

フリーライターの仕事は読者に代わって何かをする、いわば代行業みたいなものです。書評は読者に代わっておもしろい本を探して紹介する選書代行業、音楽評は読者に代わっていいCDを探して紹介する選曲代行業、映画評は読者に代わっておもしろい映画を探して紹介する代行業みたいなものです。

 ブログも基本的にこれと一緒ですよね。私もただ自分で読んだ本をひたすら記事にしているだけではありますが、代行して本を読んで紹介しているつもりでもあります。本を読めば何らかの発見がありますから、それを皆さんにも知って頂きたいという気持ちです。

 

こういったライターとしての心得だけでなく、編集者や出版社との付き合い方、記事を書くための思考法、取材の仕方、更にはお金の話までこの本には書かれています。ためになりますので、ぜひ読んでみて下さい~。

 

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)