備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

「銀河英雄伝説1 黎明篇」をゲーム感覚でのめり込む様に読みました

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

my本棚70冊目は小説家・田中芳樹さんの大作SF小説です。
少し前にこれからSF小説を積極的に読むと宣言しましたが、第二弾もベタベタな所から選んでみました。

↑第一弾はこちら。

銀河英雄伝説は前から少し興味はあったんですが、全10巻ととにかく長いので(外伝も入れたら15巻…!)なかなか手を出せませんでした。ところが読み始めると、良い意味でゲームとかアニメっぽい話なので時間を忘れてどんどん読んでしまえます。

とりあえず1巻を読んでみて、ダメそうならやめちゃえばいいか…位に思っていたのですが、先が超気になっています。さすがは有名作品ですね!

 

銀河英雄伝説は1982年に発表されていますから、もう30年以上前の作品になるんですね。もう読んだという方も多いとは思いますが、あらためて紹介しておきましょう。

銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争のなか、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師ヤン・ウェンリーは相まみえた。この二人の智将の邂逅が、のちに銀河系の命運を大きく揺るがすことになる。

宇宙を舞台として戦いが繰り広げられる、いわゆるスペースオペラと呼ばれるジャンルになります。

 

なぜこの作品が気になっていたかというと、10代の時に著者の別の作品「創竜伝」を読んでいて面白かった記憶があるのと(その後どうなったかなと思ったら、未完状態なんですね…汗)、アニメやら漫画などになっていて知名度が高かったからです。
実際、SF小説でおすすめを調べてみると、必ずと言っていいほどこの作品が挙げられています。

 

で、いざ読み始めてみると、「宇宙」で「戦争」するという感じがゲームっぽいので、ゲームにハマっている感覚でのめり込んでしまうんです。先のストーリーが気になって、それでそれで?という感じで気づけば読み終えてしまいました。

それから、80年代に書かれた作品だからか、ネーミングセンスが中二心ってやつをくすぐられるんですw帝国側の主人公からして、ラインハルト・フォン・ローエングラムですし、その部下であり相棒もジークフリード・キルヒアイスと、思わず口に出してしまいそうになります。

また、同盟国側の主人公ヤン・ウェンリーとその被保護者ユリアン・ミンツのやり取りはほほえましく、いわゆる腐女子の方が喜びそうな作品になっておりますw

 

少し真面目な話をしておくと、巻末の鏡明さんの解説でも少し触れられていますが、どちらが善でどちらが悪ということはなく、いずれの側も自らが正義として行動しているのを俯瞰して見られる所が面白い構成だと思います。

また、軍隊という枠組みの中での複雑な人間関係があり、政治的なやり取りも交わされるため、飽きがきません。

 

今まで、山崎豊子さんの小説など巻が分かれているものでも全巻合わせてひとつの作品として紹介してきましたが、この銀河英雄伝説は読み終えるまでにかなり時間がかかりそうなので、1巻ごとに紹介していこうと思います!お楽しみに~(?)

 

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 

 kindle版はこちら 

銀河英雄伝説1 黎明篇 (らいとすたっふ文庫)

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