想像力を鍛えようと「星を継ぐもの」を読んだら想像以上に面白かった!
my本棚66冊目はSF小説の傑作、ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」です。
以前当ブログで小説はあまり読まないようにしていると書きましたが、実はこれから積極的にSF小説を読もうと思っています!理由は永江一石さんと岡田斗司夫さんがSF小説をおすすめしているからです。実に安直ですねw
永江さんは元リクルート、ライブドア出身のIT系や商品開発のコンサルタントをしている方で、ブログがすごく面白いです。ブログのまとめ本も出ているのですが、物事ってのはこう考えるのか~と教えてくれます。
金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編
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で、その永江さんがSF小説を読むと想像力が高まるからよいと主張しているんです。空想の世界なので頭の中で情景を思い浮かべる必要がありますから、知らずと想像力がつくというわけです。
岡田さんも10~30歳代まではSF小説ばっかり読んでいたのだとか。岡田さんは単にSFオタクなだけかも知れませんが、やはり考える力が身につくようです。
「オタクの息子に悩んでます 岡田斗司夫」は究極のモテ本だと思う
前置きが長くなりましたが、これまで全くSF小説を読んだことがなかったので、手始めに有名どころから手に取ってみました。
「星を継ぐもの」は1941年イギリス生まれの作家ジェイムズ・P・ホーガンが1977年に出版したデビュー作です。デビュー作にして歴史的名著と言われています。
その評判通り、面白すぎて一気に読んでしまいましたよ!
<あらすじ>
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、届くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにも関わらず五万年以上も前に死んでいたのだ。謎が謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが…。
五万年前の宇宙服をまとった死体。このワードだけで謎を解明したいと思うのは私だけではないでしょう。謎が謎を呼ぶストーリーで、一気に引き込まれてしまいました。
日本で出版されてから35年以上経ってはいますが、詳しくはネタバレになってしまうので書きません。しかし、池央耿さんの翻訳文は今読んでも読みやすかったです。
所かまわずタバコを吸っているシーンが出てくるなど、今読むと現代社会にそぐわない部分もありますが、そんなのは問題ではありません。それよりも、著者の生物や進化についての知識の深さが文章の中に表れていて、思わずうなってしまいます。
司馬遼太郎がトラック1台分の資料を読んで歴史小説を書いたように、SF小説も多岐に渡る知識がなければ書くことができません。そういった知識量や取材の深さを感じ取れるという点でも、SF小説を読むことに意義があると感じました。
今からでも、何歳からでもSF小説は読む価値がありそうです!近いうちにまた別の作品を読んでレビューします!
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