何だかやる気が出ないあなたに読んでほしい 「勝つ人のメンタル 大儀見浩介」
my本棚57冊目はメンタルトレーナーの大儀見浩介さんの本です。
大儀見さんはなでしこジャパンで知られる女子サッカー選手の大儀見優希さんの旦那さんでしたが、残念ながら今年離婚してしまったそうです。
ちょっとネガティブな情報からスタートしてしまいましたが、今回紹介する本はメンタルに関するものだけに、ポジティブがキーワードとも言えます。
著者は中学時代にサッカーで全国優勝を経験し、大学でメンタルトレーニングを学ぶなどスポーツの世界で活躍しています。
そんな著者が、自身のサッカー経験やメンタルトレーナーを通じて得た、目標を達成するためのヒントが綴られています。
スポーツだけでなく、ビジネスにも応用できる話が満載でした!
「心技体」とはよく聞く言葉ですが、いくら技術があっても、体を鍛えていても、心が伴っていなくては結果は出ません。
心、すなわちメンタルの重要性を今更私が書くまでもないと思いますが、一流のスポーツ選手が欠かさず行なっているメンタルトレーニングは、もはや一流の人だけではなく皆が習得すべきスキルなのではないでしょうか。
本書にはメンタルトレーニングのポイントがまとめられています。
ざっと列挙してみると、
・目標設定をする
・最高の心理状態をつくる
・楽しさが集中力のカギ
・イメトレとプラス思考の重要性
・セルフトークを使ってみる
以上の事柄について書かれています。
自分もおろそかになっているなと思ったのが、目標設定です。
目標がないと、つい日々の仕事や生活を何となく過ごしてしまいますが、目標がきちっと設定されていてそれを常に意識していれば、全ての行動が目標達成へ向くはずです。
ただし気をつけたいのは、目標達成という結果を重視しすぎると、かえって達成できないのだそう。なぜなら、結果を重視しすぎるとミスを恐れて思い切ったチャレンジがしにくくなるから。
それに対して、チャレンジするという過程を重視すると、例え失敗してもそれを反省材料にするとプラスに捉えることができ、結果として目標達成につながりやすくなります。急がば回れとは、よく言ったものですね。
また、ビジネスでも応用できそうなポイントとして、
・コミュニケーション能力がメンタルを高める
・リーダーに求められるメンタルトレーニング
これらのことについても書かれています。
コミュニケーションを通じて自分だけでなく他人のメンタルも向上させ、結果につなげていくことができます。
しかし、本書を読んで気付いたのが、以前読んだ書道家の武田双雲さんが同じような主張をしてるなということ。
理論として学んだ大儀見さんと、自らポジティブ道を切り開いた武田さん。
過程は違くとも、たどり着く境地が同じなのは興味深いです。
スポーツで今ひとつ結果が出ないという人にはもちろん、仕事で悩んでいる方にもおススメです!