備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

不可能を可能にする異能の経営者 「イーロン・マスクの野望 竹内一正」

イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者

 

my本棚56冊目は、おそらく今生きている人間の中で、最も時代の最先端を走っている人物を扱った本です。

その名はイーロン・マスク
ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズに比べると、日本での認知度は今ひとつな気がします。
ただその名が日本に轟くのも時間の問題ではないでしょうか。

宇宙ロケット、電気自動車太陽光発電
この3つの分野で革命を起こそうとしている経営者がイーロン・マスクです。
今回紹介する本は、異能の経営者イーロンの半生を綴ったものになります。

 

この本を読んでとにかく衝撃的だったのは、イーロンの経歴のスピード感です。

南アフリカ出身のイーロンは自由の国アメリカに移り住み、スタンフォード大学院を「2日」で辞めて企業します。
企業した会社を成長させては売却することで富を得たイーロンが立ち上げたのは宇宙ロケットの会社。
設立後6年で独自開発のロケットを飛ばしてしまいます。更に驚きなのがコストを従来の10分の1に抑えていることです。

 

彼はなぜロケットを作るのか?それは人類を火星に移住させるため
途方もない考えに思えますが、温暖化による異常気象が進んでいることを憂いてのことだそうです。
温暖化を食い止めるようなテクノロジーを考えるのではなく、移住を思いつきしかも実行に移してしまうのは世界広しと言えども彼だけでしょう。

 

その一方で、すぐに実現するわけではない火星移住までの期間、地球環境の悪化を食い止めるため、ガソリン車よりもクリーンな電気自動車事業を展開しているのです。
さらにその電気自動車を普及させるために充電ステーションを拡充するため、太陽光パネルを設置する事業も行なっています。

 

どの事業も今までになかったものを普及させる革新的なものです。
既存の事業もある中、様々な障壁があるはずですが、類いまれな決断力や実行力で不可能を可能にしていく姿が書かれています。

 

少し前にHONDAの創業者、本田宗一郎のエッセイを記事にしましたが、経営者として共通しているのは人類に貢献するために突き進んでいること。

「俺の考え 本田宗一郎」が今読んでも学ぶポイント多すぎます 

違っているのは、今まさにイーロン・マスクがその野望を現実にしていく途中だということ。同じ時代に生きて、その革命を見届けられることが楽しみです。
…しかし、この本を読んでつくづく思うのが、日本はアメリカに比べて10年は遅れてるのではないかってこと。
足の引っ張り合いばかりしていないで、自分のやるべきことを突き進む人が増えて欲しいと切に願います。

 

イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者

イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者