備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

読書しない人間は人にあらず 「読書のチカラ 齋藤孝」

読書のチカラ (だいわ文庫)

 

my本棚55冊目は当ブログおなじみ(?)の齋藤孝さんの本です。
これまでに3冊、著者の本を紹介してきましたが、今回の本はズバリ「読書」、当ブログとしても著者としても(?)ド直球の内容です。

自己啓発書を乱読する前に「座右のニーチェ 齋藤孝」を読もう 

後世に語り継ぐべき名著 「学問のすすめ 現代語訳 福沢諭吉 齋藤孝」 

喫茶店、カフェで勉強や仕事をする方必読! 「15分あれば喫茶店に入りなさい。 齋藤孝」 

 

ブログを通して皆様におすすめの本を紹介していると同時に、いつもおすすめの本を紹介してほしいと思っています。
だからか、定期的に読書本を読みたくなってしまうんですよね。
たくさん本を書いているこの人は、どんな本を読んでいるのか、何を考えて読んでいるのか…。

齋藤さんのこの本からも、たくさん得るものがありました。

 

今回の本は簡潔に言えば、なぜ読書をする必要があるのかについて書いてあります。
読書離れが叫ばれ久しい昨今、著者が改めて読書の重要性を語っています。

読書をすることでひとりの時間・空間の中で自分の思考を定着させたり、掘り下げたりする作業が必要で、思考の海に「潜る力」を得なければならない、と著者は主張しています。

 

そのためにたくさんの読書が必要だとこの本には書いてあるのですが、その中でもなるほどと思ったのは良書の条件です。

良書は ①読みやすいこと ②意味の含有率が高いこと が前提条件なのだとか。

 

確かに、齋藤さんはものすごい読書家なのにも関わらず、書かれた本が全て読みやすいんですよね。
おそらく中学生位でもスラスラ読めるよう想定して書かれています。

とはいえ、私の読書経験に照らせば、だいたい文章が難解だからといって中身も濃いとはかならずしもいえない。ものごとの本質をよくわかっている人ほど、スパッと言い切るから、結果的に文章もわかりやすくなる。逆に曖昧な知識で“理論武装”しようとする人ほど複雑怪奇な文章になってしまうのである。

 この箇所は思わずうなってしまいました。しかも引用するために文を書いてみると、「ものごと」など、漢字を意図的に使いすぎないようにしているのがうかがえます。

そしてもちろん、著者の本には「へぇ」「そうなのか」と思える部分が多く、②の条件もきちんと当てはまっています。

 

また、著者は読書を通して何をどれだけ吸収したかが大事だと言っています。
そのバロメーターになるのが、内容を人に説明できるかです。

このブログって正にそれを書いているんですよね。
著者もブログやツイッタ―でもアウトプットが可能でいい時代だと言っています。

さらに有効なのは、自分の視点を持って主体的に語ることと、引用して記憶や印象に残りやすくすることだと書いてあるのですが…これも俺やってるよ!w
いやー、ブログ書いててよかったと思えた瞬間でした。

 

著者は「読書しない人間は人にあらず」と思っているそうです。
かなり過激ですが、その位人生において読書とは大切なのだという強い思いからきているのでしょう。

私も改めて、たくさん読書をして、たくさんブログを書こうと思いました!

  

読書のチカラ (だいわ文庫)

読書のチカラ (だいわ文庫)