備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

「トップアスリート 小松成美」を読んでわかった3つの共通点

 

トップアスリート

 

my本棚48冊目は、中田英寿イチローといったスポーツ選手のインタビュー本などで知られるノンフィクション作家、小松成美の本です。

今回の本はタイトル通り、各スポーツの日本人トップアスリートのインタビューをまとめた構成になっています。

 

2008年出版と少し前の本になりますがなぜこの本を手に取ったかと言えば…リオオリンピックがあったからです。相変わらずわかりやすいですねw

ただ2008年とは言っても、卓球女子団体で銅メダルを獲得した石川佳純選手や女性初の五輪4連覇という偉業を成し遂げた伊調馨選手などリオで活躍した方のインタビューも載っています。

また、最近のラグビーブームの火付け役になった(?)五郎丸歩選手のインタビューもありますし、何より一流のアスリートの言葉というのは決して色褪せません。

この本を読めば、自分ももっと頑張ろうと奮い立たせられることは間違いないです!

 

今回の本は約35人の各スポーツ選手のインタビューが載っています。
選手の少年少女時代やターニングポイント、オリンピック出場時に何を考え戦ってきたのか、今後の展望についてなどが詳しく書かれています。
(2008年時点なので、その後どうなったのかを確認できるのも面白いです)

 

ある程度同じことを聞いているので、トップアスリートの共通点も見えてきます。

 

①のめり込む
親や兄弟の影響を受けて物心つく前からその競技をやっている方も多く、特に小~中学生の頃は楽しくて楽しくてしょうがなかった、という様子がうかがえます。
誰よりもその競技に打ち込んでいるからこそ、結果が出るのですね。

 

②自立する
強豪校に入学するため、高校から親元を離れて寮生活をする人が多い様です。
勉強は当然、掃除洗濯も自分でしながら競技に打ち込む中で、主体的に考え行動するようになります。
精神的にも早くから鍛えられているからこそ、本番に強いのではないでしょうか。

 

③限界を超える
朝から晩まで練習しているのは当たり前。想像を絶するようなトレーニングをしているからこそ、世界の頂点に立つことができるのです。
スピードスケートの清水宏保選手は

「空気を求めもがく」ほどのトレーニング
マシンを使ってのトレーニングでは気を失うほどの痛みにも襲われる

 と書かれているほど追い込んでいますし、陸上の末續慎吾選手は

部屋に戻ってから腹筋を2000回やろうと決めるんです。やり終えても、本当にこれで十分なのかと不安になる。それで「意識を失うまでやる」という自己ルールを設けました。何度もやる中に体もどんどん鍛えられて、意識がなくなるまでの時間が長くなる。あの頃は寝る時間を削って練習していたので、休んだ記憶がないです

 と発言しています。意識を失うまで腹筋するって無茶苦茶ですよ!
その位の努力が必要なんですね。

 

以上のトップアスリートの共通点、少しでも自分に取り入れられれば自分も何かの世界でトップに近づけるかも知れませんね。

 

トップアスリート

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