備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

日航機事故の裏にこんな物語があった 「クライマーズ・ハイ 横山秀夫」

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

 

my本棚36冊目は元新聞記者である作家の横山秀夫さんの小説です。
実は私は普段意図的に小説を読まない様にしています。

知識欲を満たしたいという気持ちがあり、文芸書よりも自然科学系やビジネス系の本を読んでいますし(まあこのブログの記事のラインナップを見ればおわかりだとは思いますが…)、小説は趣味性が高いと考えています。
無論、小説は大好きです。だからこそ余生にとっておこうと思っていますw

ですが今回のこの本は、少し前に「沈まぬ太陽」を読んだことと、日航機事故についてもう少し知っておきたい(先日、事故から31年というニュースもありましたね)ということから手に取りました。

30代以下の人も日本航空の事件をちゃんと知っておくべきだ 「沈まぬ太陽 山崎豊子」 - 備忘録的 本棚ブログ

 

ず~っと前に著者の半落ちという作品も読みましたが、やっぱり単純に面白いです!非の打ちどころがありません!

 

山崎豊子さんは膨大な取材の上で「沈まぬ太陽」を書きあげましたが、今回の本の著者、横山さんは日航機事故当時、飛行機が落ちた群馬県の地元紙の新聞記者だったとのこと。

その著者が、日航機事故に翻弄される新聞記者を主人公として小説を書いたのですから、そんなの面白いに決まってます。

内容自体は事故の様子や描写というより、人間関係や葛藤を書いたものですが、そこに複数の問題や謎が絡み合い、最後まで一気に読ませてくれる構成になっています。

半落ち」といい、この「クライマーズ・ハイ」といい、読んでいる途中の惹きこまれ感と、読了後の爽快感がたまらないですね。

 

つい最近「64(ロクヨン)」という映画もヒットして話題になりましたが、こちらも横山さんの作品ですね。
小説はなるべく読まないようにしている私ですが、64もぜひ近いうちに読んでみようと思います!

 

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

 

 kindle版も出てますね! 

クライマーズ・ハイ (文春文庫)

クライマーズ・ハイ (文春文庫)