備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

ブログ運営が抜け出すための一歩に 「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? 小暮太一」

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

 

my本棚35冊目は作家・経済ジャーナリストの小暮太一さんが書いた、これからの働き方に関する本です。

最近働くことに関しての記事が多くなっています。自分の悩みや考えが読んでいる本に如実に表れますねw

周りからの評価があれば就職する必要はない 「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない 岡田斗司夫」 - 備忘録的 本棚ブログ

全ての社会人が得るべきたったひとつのスキル 「マーケット感覚を身につけよう ちきりん」 - 備忘録的 本棚ブログ

就活・転職するならこの本を読んでからがおすすめ 「逆転の仕事論 堀江貴文」 - 備忘録的 本棚ブログ

 

今回紹介する小暮さんの本は、時間的にも肉体的、精神的にも縛られてしまいがちな「働き方」を経済的な視点から分析し、どうすれば幸せに暮らしていけるかを教えてくれるという内容です。

考え方自体を変えないことには、がんばってもがんばっても幸せにはなれないということがよくわかる良書です。

 

現代の社会人の多くが抱えている働き方の問題点は、時間と責任の重さを引き換えに報酬を得ているところなのではないでしょうか。

残業すればそれだけお金も多くもらえますが、その分余暇がなくなるのですから、これは自分の時間をお金に換えているに過ぎません。

また、責任が重い仕事はそれだけ報酬も多くはなりますが、精神的にはかなりの負担になるため、休みの日やお金を使ってストレス解消をしたくなりますから、必ずしも報酬が多いこと(責任が重い仕事)が幸せになれるとは限りません。

 

こんな仕組みから抜け出すには、「資産」が必要になります。
経済学的には、労働でお金を生むよりも、資産を投資してお金を生むという話になりますよね。
これを仕事に置き換えると、自分の中に何らかのスキルという資産を作り、そのスキルでお金を生もうということになります。

単純労働や、他の誰かでもできる仕事は自分の資産にはなり得ません。反対に、スキルさえ持っていれば、時間や責任の重さが少なくてもお金を作り出してくれます。
こういった考え方は、橘玲さんの本にも出てきていました。

自分の中に資産を作るために、著者はあえてIT業界よりも建設業界の様な変化の遅い業界を選ぶことを勧めています。
変化の流れが速いと、せっかく身に付けたスキルがすぐ使えなくなってしまうおそれがあるからです。

そして陳腐化しにくいスキルとして、会計の知識(世界的で共通で、考え方の本質が変化しない)や営業力(何かを売るということは汎用性が高く、応用が利く)を挙げています。

ちなみに著者は、自身で執筆業をしつつ、出版社も経営されています。
「出版」という分野を選んでいるのは、例え電子書籍が普及しつつあっても、執筆→流通→販売という仕組みは変わらないと考えているからとのこと。

 

考えてみるとブログ運営も、書く力が必要であり、身についていくのは当然ですし、読んでもらおうとする創意工夫が営業力につながるのではと思います。
ブログを書くのも、立派な資産形成になるのではないでしょうか。

これからも愚直に本を読んではブログを書いていこうと思いました!

 

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)