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備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

時代の変化に取り残されないために 「40歳からの適応力 羽生善治」

羽生善治

40歳からの適応力 (扶桑社新書)

 

my本棚31冊目は誰もが知っている将棋界の第一人者、羽生善治さんの本です。
以前にも氏の本を取り上げたのですが、今回の本は氏が40歳を迎えて感じていることが書いてあります。

 

 

将棋というのは一対一で、しかも基本的に引き分けがなく、偶然の要素もなく勝ち負けが決まってしまうというものですから、「知のスポーツ」と呼ぶこともできます。
そんな世界で20年以上第一線で活躍できる秘訣とは何なのか、この本を読むことで垣間見ることができます。

 

将棋は勝ち負けがはっきりと出るため、結果が重要視される世界です。
ですが羽生さんは、今は結果にはとらわれず、内容を重視しているとこの本には書いてあります。

結果ばかりにとらわれて一喜一憂するより、内容を重視していった方が精神的にも安定し、物事をスムーズに進められるということだそうです。

また、内容を重視していくと小さな違いにも敏感になり、それが結果に繋がってくるのだとも主張しています。

この辺りの考えは、先日記事にしたプロゲーマーの梅原さんの考えとも共通しています。

対談してくれてありがとう 「悩みどころと逃げどころ ちきりん 梅原大悟」 - 備忘録的 本棚ブログ

↑の本には梅原さんの考えは書いていませんが、この対談本より前に梅原さんが出した「勝ち続ける意志力」という本に書いてありました。(時間がある時にこの本の書評も載せたいと思っています)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

また、40歳を迎えた羽生さんですが、今の時代の変化の速さに対応していくのが重要だと指摘しています。
将棋の戦法もネットの普及により大きく、早く進化している様で、そのスピード感に対応していく必要があります。

その変化に対しては、私なりに要約すれば、

①過去から得た知識や経験を生かす
②でも、過去にとらわれずにリスクを取る
③野生の勘を磨く

ということになるかと思います。
変化のスピードが速すぎて、じっくり判断することができないので、③の野生の勘や直観が大事なのではないでしょうか。

そしてその勘は当てずっぽうなのではなく、①の知識や経験から勝手に出てくるものだと思います。

ただ、その知識や経験だけでどうにかするのではなく、②のリスクを取って、常に新しいものを取り入れていく勇気が要るのだと感じます。

 

温和な語り口の中に、修羅場をくぐりぬけてきた男の生きざまを感じた1冊でした。ぜひ読んでみて下さい。

 

40歳からの適応力 (扶桑社新書)

40歳からの適応力 (扶桑社新書)