全ての社会人が得るべきたったひとつのスキル 「マーケット感覚を身につけよう ちきりん」
my本棚29冊目は、有名社会派ブロガ―ちきりんさんの本です。
先日、プロゲーマーの梅原さんとの対談本「悩みどころと逃げどころ」の感想も書きましたが、本当にちきりんさんの本からは新しい知見を得ることができます。
この「マーケット感覚を身につけよう」という本は、マーケット=市場を理解し、自分(の仕事)が提供できる「価値」についてもっと深く考えよう!といった感じの本です。
これは決して自営業の方など、何か販売している人向けの本などではなく、社会人全ての人が持つべき感覚です。
どんどん変化していく時代に取り残されないための、必須スキルだと思います。
私はこの所ずっと悩みを抱えています。
どんな悩みかと言えば、この先どうやって生きていこうか、というものです。
IT化は瞬く間に進んでいます。今までの仕事が、いつAIやロボットに取って代わられるかわからない時代です。
もちろん、自動運転車などは私も早く普及して欲しいと望んでいますが、その分確実に仕事を失う人は出てくると思います。
働かなくてもいい未来が待っているのかも知れませんが、私はそれでは何か物足りない様な気がするので、何かやりがいの様なものを持ち続きたいと考えています。
その悩みを解消することはすぐにはできませんが、この本にはヒントがある気がしました。
文頭にも書きましたが、この本は自分(の仕事)の価値が何なのか把握し、その価値を誰にどの様に提供するのかを考えようというものです。
自分の価値が他者(それはライバル会社かも知れないし、外国人かも知れないし、AIやロボットかも)と同じ場合、他者に負けてしまう可能性があります。
どんな価値があるのかを見極め、それを必要としている人の所に届ける仕組みを考えていかないと、明るい未来はないのだと思います。
本の中に出てくるエピソードで印象的なのは、「変わらなければ替えられる」という章の、空港の話です。
日本は長らく羽田を国内線、成田を国際線として住み分けし、規制を行なってきました。
そのため、地方から外国へ行く場合、地方空港→羽田→成田まで移動→外国と、羽田から成田までお金と時間をかけて行く必要がありました。
ところが、韓国の仁川(インチョン)空港ができると、地方空港→仁川→外国と、ワンステップ省略することができるようになり、羽田と成田を利用するよりも便利になったのです。
そこで慌てて羽田も国際化を進めた…という話なのですが、こういう現象は今後あらゆる所から発生するはずです。
その時、指をくわえて見ているのか、それとも何らかの価値を作り出し競争していくのか。私は後者を選んで、この先も生きていこうと思います。
私のもやもやをすっきりさせてくれたこの本、ぜひ手にとってみてください。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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