備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

経済の視点から社会をするどく斬る 「クルマは家電量販店で買え! 吉本佳生」

クルマは家電量販店で買え!

 

my本棚18冊目は、以前読んだ「スタバではグランデを買え!」の続編です。
スタバ~は2007年に出たベストセラーですが、
今読んでも多くの気づきを得られました。
この著者の本ならという事でクルマ~も読んでみた所、
やっぱり得たものが多かったです!

 


この本は前著と同様に、経済学の視点から、
世の中のちょっと不思議な事について説明していく本です。


例えば、軽自動車とコンパクトカーの値段の関係、
高級レストランのお得なランチの価格のわけなどが、理路整然と書かれています。


特に私がなるほどと手を打ったのは、大学の授業料について。
私立大学は、少子化で学生が少なくなっているのに、
イメージと違って値上げされています。
仮に私立大学が人を集めようと国立大学と同じ位まで値下げしても、
私立大学にはそれほど人は集まらず、
値下げした事でかえって収入減になってしまうからです。


この現状に対して著者は、国立大学の授業料を上げて私立大学並みすれば、
私立大学側は値下げする事により国立大学に行きそうな人を集めるチャンスが出てくるため、私立大学は値下げ競争を起こすかも知れないと指摘されています。


上記のように、この本の中では著者が世の中のムダ・違和感を経済的視点から考え、
改善点を提言しています。
もっともっと著者の様な方が出てきて、よりよい方向に社会が進む事を望みます。
そのために、まずはこの本を読みましょう~!

 

クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学

クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学