備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

子育て中のお母さん、お父さん必見 「子育て みんな好きなようにやればいい 山田真」

子育て―みんな好きなようにやればいい

 

my本棚13冊目は、ちょっと変わった小児科医師の山田真さんの本です。
医師であり、3人の子供(うちひとりは障害をもっている)を持つ著者が、
仕事と子育てを通じて考えた事をまとめた本です。


子育ての本は山ほどありますが、子育ての本質を知るには一番よい本なのではと思いました。
1990年に出た古い本ではありますが、内容は全く古びていません。

 


タイトルにある通り、著者は子育てに正解はないと主張しています。
こうあるべきだ!という本は多くありますが、こんなに押し付けてこない本が
あるのでしょうか?といった感じです。
著者は医師で多忙でありながら、なおかつ共働きで、ひとりめの子供は障害がある
という事ですから、あまり子供を構う事ができなかったようですが、
それでも立派に育ったのだから、「なるようになる!」という考えなのでしょう。
過保護になりすぎてはいけないのですね。子供はひとりでも成長していく力があるのです。


さらに、医師にも関わらず、子供が熱を出しても3日は様子を見た方がいいと書いてあります。
普通の風邪であれば薬を飲まなくても3日すれば治ってしまうので、病院に行く必要はないのだとか。
逆に、3日過ぎても熱が収まらないのであれば、風邪よりも重い病気の可能性があるので、病院に行った方がよいそうです。
この辺も、あまり過度に心配しすぎない方がいい様ですね。
医師も商売ですから、本当はいっぱい病院に来てくれた方がいいはずなのに、この様な事を書くというのはすごいです。


というわけで、子育てだけでなく病院の事までわかる素晴らしい一冊です。
子育てに悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。

 

 

子育て―みんな好きなようにやればいい

子育て―みんな好きなようにやればいい