備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

稀代の天才棋士の思考を知る 「大局観 羽生善治」

決断力 (角川oneテーマ21)

 

本業が忙しくてなかなか更新できていませんでしたが、
その中でも読書はちょこちょこやっていました~。
そんなわけでmy本棚12冊目は、稀代の天才棋士羽生善治さんの「大局観」です。


サブタイトルが「自分と闘って負けない心」とありますが、
ご存知の通り羽生さんはずっと第一線で活躍しており、驚異的な勝率を誇っています。
しかも趣味でやっているチェスでも日本トップレベルとの事ですから脱帽です。
本にも書いてありますが、誰に勝ちたいとかそういう目標はないのだそう。
自分の理想の将棋を指す事に情熱を注いでいるので、闘うのは自分自身という事なのでしょう。

 


そんな著者は、将棋において「リスクを取らない事が最大のリスク」だと主張しています。
将棋の戦法も日進月歩なため、羽生さんレベルの人でもリスクをとってチャレンジしていかないとたちまち若手に追い付けなくなってしまうのだそうです。
これは将棋だけでなくて、人生のあらゆる面で同じ事が言えると私も思います。


その他、集中力についてや毎日の練習がもたらす効果などについても持論を惜しみなく披露してくれています。
一見当たり前の様な事を愚直に続けているからこそ、あれほどの強さを維持できているのだというのがよくわかります。


さらに、「知識とは」という章では、ネットで得られる無限とも言える情報を
食材の様なものだと言っています。
生で食べる事も、加工する事も自由。つまりは使い方が大事だという事ですね。
何かで超一流になった人というのは、色々な事について一流の考え方ができるのだと
気づかされる項目でした。


単なる将棋指しの本なんかではありません。
生きるうえで、大切な事を教えてくれる1冊です!

 

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)