今からでも読んでおきたい「スタバではグランデを買え 吉本佳生」
my本棚3冊目は2007年に発行されたヒット本「スタバではグランデを買え!」です。
書評も既に溢れるほど書かれていますが、my本棚なのでお許しを…。
07年当時はたいして本を読んでいなかったのですが、そんな私でもこの本の存在は
当時から知っていました。
そして、それだけ売れた本はたくさんの人にとって「気づき」が多いからこそ
ヒットしたんだという事が7年後の今でもよくわかる本になっています。
個人的におお~なるほど~と思ったのは、
ライバル店は住宅街のどこに出店するか?という項目。
本文に出てくる「取引コスト」を節約するためには、既に出店しているライバル店の
すぐ近くに出店するのが良いとの事。
なぜかと言えば、
①立地的に一番不利になりにくい
②店が近い方が客が比較しやすくなり、より人が集まる
という効果があるようです。
だから街中の家電量販店や郊外型紳士服店は、隣接しているんだと目から鱗でした。
つぶし合いにならないの?と思っていましたが、それが一番効率的なんですね。
その他、ペットボトルや題名にも使われているスタバの価格、家電の値段や
携帯電話の料金、100円ショップなど…身近なものを題材にして経済学の観点から
価格決定のプロセスを論じています。
また、第7章の「経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?」
という箇所も大いに参考になりました。個人的に要約すると、
平凡でもまじめに仕事を行える人の方が稼ぐチャンスがある、
仕事の成果が運か努力か判定するのが難しいため、正当な報酬は得にくい
容姿や資格が報酬に繋がる効果は限定的
という著者の主張は、はじめて目にしたもので、これも勉強になりました。
7年前に出た本でも、良いものは変わりません。未読の方はぜひどうぞ!
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