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備忘録的 本棚ブログ

読んだ本の感想や書評を備忘録的に書いていきます。本棚の様に積み上げていくつもりです。

まだ読んでない方のためにさらっと紹介「騎士団長殺し 村上春樹」※抽象的なネタバレ含む

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

my本棚98冊目は先日出版された村上春樹さんの新刊、騎士団長殺しです。

7年ぶりの長編小説ということで、首を長くして待った方も多いと思うんですが、私もその一人です。毎度毎度ニュースになることや爆笑問題の太田さんなどアンチも多いのでブログ記事にするのもためらってしまうというのが正直なところなんですが、それでも村上主義者のはしくれとしてやはり記事にしておこうと思います。

 

村上春樹ファンのことを「村上主義者」と呼びたいとご本人が↓でおっしゃってます。

 

村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版

 

 

基本的に著者の作品は発売前には内容が明かされないんですが、今回は「騎士団長殺し」というタイトルだけで期待が高まりました。騎士団長って、まさか今回は中世の話?と思いましたが、普通に現代の話でした。

 

既に読み終えたという熱狂的なファンの方は少なくないと思うんですが、まだ発売されて間もないですから、ネタバレは少なめに感想を書いてみます。

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決して折れない鉄の意志「直撃 本田圭佑」

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

 

my本棚97冊目はイタリアの名門、ACミラン所属で日本代表プロサッカー選手である本田圭佑さんのインタビュー本です。

私は健康の事を考えて多少の運動はしますが、もともとスポーツに打ち込んでいたというわけではありません。ですがプロスポーツ選手の発言や行動には注目しています。フィジカルは当然、メンタルも鍛えていなければその世界のトップレベルにはなれるはずがないからです。その精神性はスポーツをやっていない普通の社会人でも学ぶ所は多いと思います。

横綱白鵬さんからも多くの学びがありましたが、メンタル面において本田圭佑さんほど優れた人間もいないでしょう。小学校の卒業文集にセリエAのチームに入団して背番号10をつけると書いて、それを実現させた原動力は、メンタルの尋常ではない強さに他なりません。

そんな本田選手を、スポーツライターの木崎伸也さんが7年に渡り取材しています。言葉というボールの蹴り合いが、この本の中に収められていました。

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天皇陛下の譲位について気になったので「歴史のなかの天皇 吉田孝」を読んでみた

歴史のなかの天皇 (岩波新書)

 

my本棚96冊目は歴史学者青山学院大学名誉教授の吉田孝さんによる天皇家の歴史についての本です。

去年からですが、天皇陛下の生前譲位がニュースになっています。譲位の方法についても有識者が議論を交わしている所ではありますが、そもそも天皇とは一体何なのか?知りたくなってこの本を手に取りました。

著者の専攻は日本古代史とのことで、必ずしも天皇家や近代の歴史の専門家による書というわけではなかったようですが、それ故基本的なことが書かれているため、私の様な無学の者からすればちょうどよいレベルだったように思います。

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SFの中でも歴史は繰り返すのか「銀河英雄伝説4 策謀篇」

銀河英雄伝説〈4〉策謀篇 (創元SF文庫)

 

my本棚95冊目は銀河英雄伝説の4巻です。10分の4まで来ました。まだ先は長いですが、読み終えるたびにその後の展開が気になってしょうがなくなります。

<過去記事>

登場人物の魅力が光る「銀河英雄伝説3 雌伏篇」

三国志に並ぶ名作!「銀河英雄伝説2 野望篇」

「銀河英雄伝説1 黎明篇」をゲーム感覚でのめり込む様に読みました 

 

本当は一気に読み終えてしまいたい気持ちもあるのですが、他の本も読みたくなってしまうのと、何だかもったいない様な気もして、1か月に1巻くらいのペースで読み進めています。このままだと年内には10巻まで読み終えられそうですが、外伝5巻までとなると来年までかかりそうですね(汗)

今巻も波乱の展開が待ち受けていました!

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見えなかったものが見えてくる「ビジネスマンのための『行動観察』入門 松波晴人」

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

 

my本棚94冊目は行動観察研究所の所長である松波晴人さんが書いた「行動観察」についての本です。

よく趣味が人間観察です!という方がいらっしゃいますが、簡単に言ってしまえばその人間観察を高いレベルで行ない、ビジネスとして成立させているのが「行動観察」です。

著者は行動観察を行なうことで企業や団体などに「付加価値の提案」と「生産性の向上」を提供しています。

観察するだけでそんなことが可能なのかと思ってしまいますが、人間工学や心理学をもとに分析を行なうことで、潜在的なニーズや見えていない課題を洗い出すのです。本書にはその具体的な事例が紹介されています。

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反知性主義を克服するには「知性とは何か 佐藤優」

知性とは何か(祥伝社新書)

 

my本棚93冊目は当ブログおなじみ(?)作家で元外務省主任分析官の佐藤優さんの本です。

 

著者は日本の政治が急速に「反知性主義」化している事に対し危機感を持ち、知性を復権させる必要があるとこの本で主張しています。

著者が定義する「反知性主義」とは、実証性や客観性を軽視もしくは無視して、自分が欲するように世界を理解する態度というものです。自分に都合が良い物語の殻に籠るのが反知性主義者の特徴であり、合理的、客観的、実証的な討論を拒否する傾向があるとしています。

そして、反知性主義を克服し知性を復権させるには読書が必要だと著者は訴えています。さすが月300冊の本を読まれているだけはあります…!

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なぜ人は退屈だと感じるのか?気になったら「暇と退屈の倫理学 國分功一郎」を読んでみよう

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)

 

ここ10日間ほど仕事が忙しく、メンタルもやられていたためブログを書くどころか本を読むのもままならない生活となっていました…。ようやく余裕が出てきたので再開です。ひとまず100冊記事を書くまではやめられません。

 

ということでmy本棚92冊目は哲学者、國分功一郎さんの本です。この「暇と退屈の倫理学」という本は2011年に発刊されたものですが、今回私が読んだのは2015年に増補新版として出されたものです。

人生の中で誰もが一度は暇だなと思ったり退屈だなと思ったりしたことがあると思います。本書はその暇と退屈について考察しています。なぜ人間は退屈だと感じるのか、動物にも退屈はあるのか、人間はいつから退屈を感じるようになったのか、など退屈への疑問が次々と提示され、それに対する答えが明らかになっていきます。

 

哲学とはいっても読みやすく、分厚い本ではありますが多少本を読みなれている人なら読みとおせる一冊になっていますよ!

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